本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)



本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)
本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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味わい深い文書

 あっしもね、ここいらで働いていた時期がありやしてね。丁度、小名木川の袂に支店がありやして、なぁに荷車曳いてただけですけんどね。深川、亀戸、菊川、両国界隈ってぇのは今でも粋な場所で、庶民の暮らしも活き活きとしていますもんねぇ。蕎麦、鰻、寿司、菓子なんてぇ江戸の食い物は堪らなく美味いとこでさ。「本所七不思議」が錦糸町駅前の人形焼店「山田屋」の包み紙に描かれているとは参ったねぇ、知らなかったよ。出所も粋なもんじゃねぇかい、てぇした女史だねぇ。面白いの何のって1日で読んじまったい。
 ところで、不案内で申し訳ねぇけんど回向院ってぇ両国の寺も行ってみたいもんだなぁ。岡っ引きの茂七に会えるかねぇ?
実は相当緻密に構成されている

さっと読める。さらさらと書いたかに見える。しかし、そんなはずはない。
深川の七不思議を題材として、まったく違う物語を展開している。最初から七不思議すべての構想があった上で書かれたのではないだろうか。そうでなくてはこうも首尾よくそれぞれの不思議がはまることはないと思う。はまり方もそれぞれに違う。見事なものだと思う。
会話があまりに現代の言葉に近いのに最初は少々抵抗を感じたが、それもすぐに慣れてしまう。いい物語を紡ぐ人だなぁ、と改めて感心。
作者の本領発揮の短編集

江戸の本所深川を舞台に下町の人情を描いた短編集。私は作者が「魔術はささやく」でデビューした当時から、人情物が似合うと思っていたので、我が意を得たりという感じだった。

「ふしぎ草紙」という題名だが、勿論怪談ではない。京極夏彦氏の言葉を借りれば「世の中に不思議な事など何もない」というように、妖しの現象は全て人の心が生み出す有様を宮部流に描いている。例えば、鬼火と思ったものが、実は人の心に灯る温もりだったりと、作者の人間を観る優しさが縦横に出ている。

本所深川に纏わる七不思議を描きながら、人間の持つ優しさ、人情、そして人と人との温かい触れ合いを映し出した心温まる短編集。
7不思議

・7不思議にひっかけた7つの短編。
・江戸の庶民の視点から描くことに徹した姿勢が良い。
・決してきれいごとだけではないリアルな庶民派ストーリーなのだけど、読了後にどこかしらほっこりするのが素敵です。・回向院の茂七親分は実に頼りがいがありますね。こういう存在は物語的に大事です。
・切ったはったが多い時代ものですが、こういう趣向の作品は少ないので貴重です。
あっという間に読みました

旅行の合間にあっという間に読み終えました。
茂七と本所深川の七不思議を中心とした短編の
ミステリーです。
お静の話は特におもしろかったです。
宮部みゆきさんの本はおもしろくておもしろくて
全部読んでみたいです!!



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